バーコード辞典

バーコード辞典

バーコードの種類と特徴

コンビニに行くと商品にシマ模様が印刷されているのを見かけませんか?
今ではコンビニ・百貨店・スーパー・専門店、ほとんどのお店の商品についています。それが「バーコード」です。

太さの異なる黒いバーや白いスペースの組み合わせでデータが構成され、レジでは店員さんが手に持った読み取り装置をバーコードに当てるだけで、コード、商品名や金額がレジに入力されるのです。
このバーコードを光学的に読み取る装置をバーコードリーダー(バーコードスキャナ)といいます。

 最近では「QRコード」に代表される2次元バーコードもよく見かけます。
縦横ぎっちりデータ構成できるのでよりたくさんの情報が盛り込めるようになりました。 
世界で100種以上といわれるバーコードのなかでも代表的6種をご紹介します。

バーコード名サンプル保存できる文字種と長さおすすめの機種
JAN
(EAN、UPC)
JANコード数字(0~9)
桁数は13か8桁固定

SD380
CODE39 コード39数字(0~9)
記号(-,スペース,$,/,+,%,.)
アルファベット(A~Z)
スタート,ストップコード(*)
桁数は可変

MD210+
CODE128 コード128数字(0~9)
記号アルファベット(フルASC・128文字)
桁数は可変

SG100
NW-7 NW-7数字(0~9)
記号(一,$,:,/,+,.)
スタート,ストップ,コード(A~D)
桁数は可変

SG700
ITF ITF数字(0~9)のみ
14桁か16桁固定

MD200+
QR QRコード最大データ量
英数字 1523字
漢字  644文字
※101文字以上の読取りは
別途お問い合わせください。

MD610

JAN(EAN、UPC)

標準タイプ13桁メーカーコード9桁

2001年1月以後の登録JAN

標準タイプ13桁メーカーコード7桁

2000年12月以前の登録JAN

短縮タイプ8桁

タバコなど小さいもの用

①国番号+メーカー番号
②商品番号
③チェックデジット  (番号の入力間違いをチェックするための数字です)

JANは一般的に生活用品全般に使用されているもっともなじみのあるバーコードです。
JANは商工会議所に申請して取得する流通用の商品コード用のバーコードで、13桁または8桁の固定桁です。用途を社内に限定して自社用の番号をつけ、「インストアコード」としても利用されています。
JANコードは、UPCコード(北米)を参考に規格化されたEANコード(ヨーロッパ)をベースに規格化されたため、UPCコードに対しては上位互換となっており日本のほとんどのPOSシステムでUPCを利用することが可能です。

※注意点※
13桁目のチェックデジットは1から12桁目の数字を計算した上で算出される値のため任意の数値を割り振ることはできません。 インストアコードとしてJANを作成する場合、「チェックデジット」の値を間違うミスがよくありますのでご注意下さい。間違ったバーコードはどのようなバーコードリーダーでも読み取ることはできません。

◆おすすめのバーコードリーダー


CODE39

・スタートとストップを(*)印で挟みます ・文字数は可変、数字、アルファベット、記号が使えます

1975年にインターメックス社によって開発され、米国国防省として採用されたコードです。表示できる文字は、数字とアルファベット(A~Z)の他、記号(一,+,/,%,$,.,スペース)も扱います。データはスタートコードとストップコード(*)に挟みます。チェックデジットの不加は任意に選択できます。データの長さに対する制限はなく、桁数はリーダーの読み取り範囲に合せて変更できます。 コードの幅は、同じ桁数を表わそうとした場合、NW-7やITFと比べて広く必要ですが、コードの誤読率は他のコードより低くなります。そのため、自動車業界等、工業用として現在最も広く使用されています。 

◆おすすめのバーコードリーダー


Code128

1981年にコンピュータアイデンティクス社によって開発された、フルアスキーの 128文字を表現できるバーコードで、この名があります。
他のバーコードがキャラクタとその表すデータが 1対1 になっているのに対し、 CODE-128はスタートキャラクタ、コードセットキャラクタ、シフトキャラクタの選択使用により、一つのキャラクタが任意の場所で 3 種のデータが表せるのが特長です。

スタートキャラクタ
スタート – Aの場合これに続キャラクタはフルアスキーを表します
スタート – Bの場合これに続くキャラクタは1桁の英数字と記号を表します。
スタート – Cの場合これに続くキャラクタは2桁の数を表します。

※スタートキャラクタによるデータ内容の変化の例は下記のようになります。

コンピュータのキーボードから打てる文字(漢字、ひらがな、カタカナ以外)を全て表すことができるため、コンピュータと非常に相性のよいバーコードだといえます。

◆おすすめのバーコードリーダー


NW7

・桁数は任意
・スタートキャラクタ・ストップキャラクタが必要(a、b、c、dのいずれかの組み合わせ)

NW-7は1994年に日本で規格化されました。4本のバーと3本のスペースの合計7本で1キャラクタを構成しています。NW-7は7本のエレメントで構成されているのでNW-7と呼ばれているわけです。
比較的単純な構成と高い印刷精度が要求されないところから、非常に古くから使用され。特に、血液銀行、宅配便の集配管理(送り状)、図書館の貸し出し管理、各種会員カードなどで利用されています。

◆おすすめのバーコードリーダー


ITF

ITFは、インターリーブド2of5(Interleaved Two of Five)の略で、おもに段ボールに印刷されている標準物流コードとして利用されているコードです。
 ITFコードには、「ITF-14」と「ITF-16」の2種類があります。
ITF-14は、JANコード番号の前に物流識別コードを1桁加え、全体を14桁にしたもので、これがITFコードの標準バージョンになっています。
ITF-16は、物流識別コードを2桁加え、さらに偶数桁にするため先頭に「0」を付け、全体を16桁にした拡張バージョンです。ITF-16は日本国内でのみ通用する規格です。
5本のバー(スペース)のうち2本が太バー(太スペース)という構成(2of5)で一つのキャラクタ(数字)を表します。  

◆おすすめのバーコードリーダー


QR

・2次元バーコードとして代表的なバーコード

QRコードとは、1994年にデンソーの開発部門(現在はデンソーウェーブ)が開発した2次元コードです。
QRはQuick Responseに由来し、高速読み取りができるように開発されました。当初は自動車部品工場や配送センターなどでの使用を念頭に開発されましたが、現在では主に日本で広く普及しています。
バーコードは横方向にしか情報を持たないのに対し、QRコードは縦横に情報を持ちます。そのため、格納できる情報量が多く、数字だけでなく英字や漢字など多言語のデータも格納できます。
QRコードには、最初に作られたモデル1と、大型化に対応したモデル2があります。大きさはバージョン1の21×21セルからバージョン4の177×177セルまで、4セル刻みで決められています。
3隅の四角い切り出しシンボル(位置検出パターン、ファインダパターン)が特長的です。
現在、日本で販売されているカメラ付き携帯電話のほとんどがQRコードの読み取りに対応している。また、Googleの携帯電話用OSであるAndroidでも、一次元・二次元バーコード読み取りソフトが搭載されているものは、QRコード読み取りに対応しています。

◆おすすめのバーコードリーダー